トヨタ自動車は9月10日、入門用レーシングカート「GRカート」を発売したと発表した。運搬や保管がしやすく、メンテナンスの手間を減らす設計とし、モータースポーツの裾野拡大を狙う。車両価格は38万5000円(消費税込み)で、一般的なカートの3分の1程度に抑えた。生産は蒲郡GRカート工房(愛知県蒲郡市)で行い、生産能力は1日当たり8台。まずはトヨタ系販売会社が運営する「GRガレージ」7拠点とカートコース36カ所で販売し、順次、拡大していく。
トヨタがカートを生産・販売するのは初めて。国内では、ヤマハ発動機がカートを手掛けるが2027年末に撤退することを公表している。
GRカートは運搬のしやすさを追求し、中型ミニバン「ノア」「ヴォクシー」に分解せずに積載できるようにした。燃料が漏れにくい設計でガソリンを入れた状態でも車両の縦置きを可能とし、保管場所も大きなスペースを必要としない。
整備性にもこだわった。駆動方式は、張力を自動で保つオートテンショナーによるベルト駆動を採用し、チェーン駆動に必要な注油や掃除の手間を無くした。エンジンには自己充電式の補機バッテリーを内蔵し、充電の手間を不要とした。リアシャフトにさびにくいステンレス材、燃料タンクの配管に金属を採用するなど耐久性にも配慮した。
入門用カートとして子供から大人まで家族で共有できる。ペダルスライドとステアリングチルトを採用し、身長135センチメートルから185センチメートルまでポジション調整を可能にした。
販売拠点に関しても「安全面でメーカーと同じ目線でサポートできること」を条件に定めた。購入希望者は専用アプリを通じ、カート走行に必要な知識の学習や、実技講習終了後にカートコースで走行する際の資格証明を取得できる。販売拠点では実技講習にも対応する。
カート走行に必要なヘルメットやレーシングスーツ、スペアパーツなどの用品は、電子商取引(EC)サイト「楽天市場」で販売する。





















