CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2026年5月度のCM好感度ランキングを公表した。今回の対象期間である26年4月20日~5月19日に放映された全CMは2365銘柄(前月比240銘柄減)。このうち自動車業類は68銘柄(同1銘柄減)だった。
自動車業類では、水川あさみさんとキャラクター“デリ丸”が出演する人気シリーズの新作CMを投入した三菱自動車の「デリカミニ」が5月度の1位を獲得した。業類首位は2025年10月度以来、約7カ月ぶりで通算13度目となる。
今回の展開では、TVCMオンエアの2日前にSNS(会員制交流サイト)上でティーザー施策を実施。「Coming soon!」のコピーとともに、従来の緑色の“デリ丸”に加え、後ろ姿で異なるカラーの個体が複数登場するアニメーションを公開し、新作への期待感を段階的に高めた。過去にも色違いの“デリ丸”を用いたプロモーションが行われており、CM内や販促施策において、色違いの“デリ丸”のぬいぐるみが入手できる点も訴求されてきた。CM本編では計5体の“デリ丸”が登場する構成となっている。さらにキャラクターと同色の車両が連動して走行するシーンを取り入れることで、ビジュアル的な楽しさと商品特徴の訴求を両立させている。カラーラインアップの豊富さに加え、駐車時の運転支援機能など実用的な機能や性能の訴求もバランス良く盛り込まれているのが、このCMの特徴だ。画面表示を活用した分かりやすい機能説明により、軽スーパーハイトワゴンとしての使いやすさや安心感が具体的に伝達されている。
男女ともにバランス良く支持を獲得しており、CM好感要因では、水川さんと“デリ丸”の掛け合いにより「出演者・キャラクター」および「かわいらしい」の評価が高かったほか、「超!」をキーワードにしたキャッチーな楽曲によって「音楽・サウンド」のスコアも伸長している。視聴者からは「見た目がかわいい車だと思った」、「とてもかっこよく、軽自動車が欲しいです」、「車がコンパクトで走りやすそうだと思った」といった声が寄せられており、第一印象となるデザイン評価を起点に、機能面への関心喚起につながっていることがうかがえる。外観の魅力と実用性の双方を訴求する構成が、購買意向の形成に寄与したとみられる。
5月度の自動車業類内に見られた動きとして、外資系ブランドによる日本市場向けコミュニケーション強化にも注目したい。ボルボ・カー・ジャパン『XC40』は女優の杏さん、ジャガー・ランドローバー・ジャパン『ランドローバー ディフェンダー』は俳優の岡田准一さんのブランドアンバサダーへの就任を発表し、新CMを展開した。いずれもブランドの世界観や価値観を体現できる人物を据えることで、商品訴求にとどまらないイメージ醸成を図る動きといえる。



















