アステモ、新社長にホンダ四輪本部長の井上勝史氏 竹内弘平社長は退任 ホンダ四輪事業の立て直しを全面支援

ホンダと日立が出資する自動車部品メーカーのアステモ(東京都千代田区)は5月29日、ホンダの井上勝史取締役が7月1日付で社長CEO(最高経営責任者)に就任するトップ人事を内定したと発表した。竹内弘平社長CEOは退任する。6月25日の定時株主総会と7月1日の臨時取締役会を経て正式決定する。

井上氏はホンダの欧州や中国の責任者などを経て、電動事業開発部門のトップ、昨年4月には四輪事業本部長に就いたが、6月にホンダの取締役退任が決まっていた。

ホンダは日立が保有するアステモの株式21%分を取得し、出資比率を61%に引き上げて子会社化する予定でいる。電気自動車(EV)戦略の失敗で業績が悪化している同社は、ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)やハイブリッド車(HV)に重点を置く方針に軌道修正した。アステモはSDVや電動車向けを含むパワートレイン技術に強い。ホンダはアステモの先進技術や開発力を高く評価しており、連携を強化する。

今回、ホンダの四輪事業部門で実務経験の長い井上氏にトップ交代することで、ホンダの四輪事業の立て直しについて、系列サプライヤーとして全面的に支える体制を整える。

竹内社長もホンダ出身で、2023年7月にアステモの社長に就いた。ホンダでは財務・管理部門が長く、アステモでは前任社長時代の品質問題を踏まえた対応や財務体質の改善、株式公開に向けた準備などを担ってきた。

井上勝史氏(いのうえ・かつし)1986年3月、横浜国立大学経営学部卒、同年4月ホンダ入社。2015年ホンダカーズインディア社長、16年ホンダ執行役員、欧州地域本部長、20年常務執行役員兼中国本部長兼本田技研工業(中国)投資総経理兼本田技研科技(中国)総経理、23年執行役専務兼電動事業開発本部長、25年取締役執行役専務兼四輪事業本部長兼リスクマネジメントオフィサー、25年6月同取締役執行役専務、26年4月同取締役。1963年10月22日生まれ、62歳。福岡県出身。

〈2026/5/29更新〉

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