ローム、1936億円の減損損失計上で最終赤字に EV市場の成長鈍化に対応 赤字幅は過去最大

  • 自動車部品・素材・サプライヤー
  • 2026年5月13日 05:00

ロームは5月12日、2026年3月期決算で、SiC(炭化ケイ素)関連事業にかかる国内外の工場の生産設備を中心に計1936億円の減損損失を計上したと発表した。同期の連結純損益は、従来予想の100億円の黒字から一転、1584億円の赤字となった。赤字幅は過去最大だ。

ロームは、グローバルの自動車市場動向について、米国での電気自動車(EV)優遇措置の縮小や、欧州における2035年以降の内燃機関搭載車の販売規制の見直しなどの動きを背景に、EV市場の中期的な成長率は従来予測を下回ると分析した。

投資計画の見直しやコスト削減によるSiC事業の黒字化を模索する中で、固定資産の回収可能性を改めて検討し、減損処理を行うのが妥当と判断した。

ロームの東克己社長は同日の決算発表会見で、東芝、三菱電機の2社と進めているパワー半導体事業の統合に向けた検討の進捗(しんちょく)を示すタイミングについて、「事業環境の変化は速く、なるべく早い方が良いが、具体的な時期は言えない」と語った。東社長は3月下旬、メディアの取材に「今夏ごろには一定の進捗を示さないといけない」としていた。

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