ホンダ、軽ベースのスポーツEV「スーパーワン」5月下旬に予約開始 ホンダらしい「ファンなEV」実現

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  • 2026年4月10日 11:00

ホンダは4月10日、軽自動車ベースの電気自動車(EV)「スーパーワン」を5月下旬に発売すると発表した。4月16日から販売店で先行予約を受け付ける。走行性能にこだわり、EVながらガソリン車を運転しているような感覚を楽しめる独自性を持たせた。ホンダの軽ベースの車両として初めて、英国や東南アジアへの輸出も予定している。

ベース車の「N-ONE e:(エヌワンイー)」に対して、最高出力を70キロワット(約95馬力)に高めたほか、トレッドを50ミリメートル拡大。軽規格を飛び出し、Aセグメントの登録車として発売する。1983年に発売しホンダファンに愛された「シティターボII」(通称ブルドッグ)をオマージュしたブリスターフェンダーや吸気ダクト、側面のステッカー(純正オプション)も備える。当時を知る50歳代の男性と20歳代の息子世代を主なターゲット層とした。価格は今後発表する。

コンセプト車は「ジャパンモビリティショー2025」で披露し、ファンから好評を得ていた。バッテリーとeアクスルはN-ONE e:と同一だが「ブーストモード」では出力が上がり、7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の制御も再現。米ボーズと共同開発したサウンドシステムから擬似エンジン音を車内に響かせ、ガソリン車のような走行感覚をつくり出す。EVながら車両重量は1090キログラムに抑え、1充電当たりの航続距離は274キロメートル(WLTCモード)とした。

英国やオセアニア、東南アジアの右ハンドル市場への輸出を予定する。電池の搭載量が限られる小型EV市場は未成熟で、特にスポーツモデルは世界的にも競合が少ない。欧州では、補助金が整備される見通しの小型EVの新規格(M1E規格、通称「Eカー」)への合致も期待される。

開発を担当した堀田英智機種開発LPLチーフエンジニアは「軽の制約を解放して、ホンダらしい『ファン』なEVをつくりたかった。期待を超える唯一無二の存在になってほしい」と話す。EVの可能性を問いかけながら、ニッチ市場を開拓していく考えだ。

12日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催する「オートモビルカウンシル2026」で実車を展示している。

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