旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントは、ソフト99コーポレーションへの追加TOB(株式公開買い付け)の結果、保有割合が過半数に達したと公表した。追加TOBには、403万4256株の応募があり、エフィッシモはソフト99の約58%を保有する株主となった。
ソフト99は3月9日、買付結果の報告を受けたと発表した。
今回の追加TOBの焦点は、議決権ベースで約3割を保有しているソフト99の創業家株主の動向だった。同社によると「適時開示で公開している以上の情報は回答できない」としており、創業家の追加TOBへの応募については分かっていない。
とはいえ、エフィッシモは今回の追加TOBで3分の2以上を保有することになった場合、残りの株式を強制的に買い取る「スクイーズアウト」の手続きを経て、ソフト99を上場廃止にする予定だった。しかし、今回の追加TOBではその水準に届かず、スクイーズアウトを実行できない。エフィッシモは「3分の2未満となった場合の方針については未定」としている。
ソフト99は、エフィッシモが追加TOBの目的としている「少数株主への再度の判断機会の提供」「中長期的な企業価値向上のための一定の影響力の確保」の2点について、「少数株主の保護に資するもので、正当かつ合理的である」などと判断。追加TOBへの賛同を表明することを決めていた。
一方のエフィッシモには、経営権の取得も視野に追加TOBに踏み切った経緯がある。「応募数は想定に達せず、今後の動向は流動的になった」(市場関係者)との見方も広がる中で、エフィッシモとソフト99、そして創業家の今後の対応が注目される。
エフィッシモはソフト99の田中秀明前社長によるMBO(経営陣による自社買収)への対抗TOBに動き、2025年11月に議決権ベースで約36%を保有する大株主になった。さらに、残りの約64%の取得を目指し、追加TOBを26年1月22日に開始。3月6日が買い付けの期限となっていた。

















