パイオニアは6月26日、台湾のディスプレーメーカーであるイノラックス(群創光電)グループの傘下に入ると発表した。パイオニアの親会社である欧州系の投資会社EQTが、保有するパイオニアの全株式をイノラックス子会社のCarUX(カーユーエックス)ホールディングに譲渡する。譲渡額は1636億円(約337億新台湾ドル)。株式譲渡契約は同日締結しており、2025年内の完了を見込んでいる。
カーユーエックスは、車載用ディスプレーなどを手掛けており、海外自動車メーカーへの供給も行っている。パイオニアは統合型コックピットの開発において、ハードウエアやソフトウエア、サウンドなどの分野で協力する。
パイオニアは、19年3月に東京証券取引所市場第一部(当時)の上場を廃止し、香港の投資会社ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)の傘下となった。その後、22年にEQTがBPEAの買収とともにパイオニアの株式も取得していた。
また、イノラックスは、24年12月にジャパンディスプレイ(JDI)と戦略提携契約を結んでいる。
(2025/6/26更新)