トヨタ自動車などが豊田自動織機の株式非公開化を検討していることが、4月26日までにわかった。トヨタやグループ企業などが出資してTOB(株式公開買い付け)を実施する案が浮上している。豊田自動織機の時価総額は25日終値時点で約4.3兆円で、買収額は数兆円規模となる可能性もあり、実現するかは不透明だ。
豊田自動織機は26日までに「当社グループの企業価値向上のための資本政策を含めたあらゆる可能性を検討しているが、現時点で何ら決定された事項はない」とコメントした。
また、トヨタは「当社が保有するトヨタグループ株式については常に最適なあり方を検討しているが、現時点で決定した事実はない」とコメントした。
豊田自動織機はトヨタの源流企業で、2024年9月末時点でトヨタ株を約9%保有している。同社は近年、株主の海外ファンドから資産の有効活用を求められている。