日刊自動車新聞社は１４日、自動車産業における地域共生の可能性を探るシンポジウム「地域とともに～自動車産業の役割～」を有楽町朝日ホール（東京都千代田区）で開催した。会場とオンラインのハイブリッド型式で実施し、自動車業界や金融業界、商社、自治体、学生など幅広い層から約８００人が聴講した。当社は今回を皮切りに、２０２９年の創刊１００周年に向けて今後も定期的にシンポジウムを開催していく。
シンポジウムは、第１部が基調講演、第２部がパネルディスカッションの２部構成とした。基調講演では、トヨタ自動車調達本部の加藤貴己副本部長が「トヨタと〝仕入先さん〟の取組みについて」、日産自動車日本事業広報渉外部の高橋雄一郎部長が「電気自動車（ＥＶ）活用による社会変革への挑戦」をテーマに自社の取り組みを紹介した。
パネルディスカッションのテーマは、「地域とともに歩む自動車産業」。神戸マツダ、ＴＳＡ、トヨタカローラ香川、ホンダカーズ中央佐賀、ＧＮホールディングスの販売会社５社のトップらが登壇し、地域に根差した各社の独自性の高い取り組みを紹介した後、活発なディスカッションを行った。ディスカッション後には聴講者から多くの質問があり、各社の取り組みへの関心の高さがうかがわれた。
また、シンポジウム全体の司会を務めた福島放送の安藤桂子アナウンサーが東日本大震災復興の進捗について説明した。
シンポジウム後、会場エントランスホールで名刺交換会を開催し、基調講演とパネルディスカッションの登壇者が並ぶ中、多くの聴講者が活発な情報交換を行った。
