スズキは2月20日、2030年度までの6カ年中期経営計画を発表した。設備投資と研究開発費に4兆円を投じ、グローバルの環境規制対応やインドの生産能力増強を図る。売上高を8兆円(24年3月期は5兆3743億円)、営業利益を8000億円(同4656億円)に引き上げる目標だ。

新中期経営計画「By Your Side」を発表した。主力の四輪事業は販売台数を420万台(同316万台)に増やす目標で、このうちインドの販売計画は254万台とした。約5500億円を投じてインドの生産能力を増強し、販売拡大につなげる。

研究開発では、2兆円のうち1兆1000億円を電動化とSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)に充てる。電気自動車(EV)用電池の調達は当面、比亜迪(BYD)傘下の電池メーカーなどから調達するが、将来的な内製化を見据えて、神奈川県に電池の研究開発拠点を新設。電池工場の建設や材料の自前調達も検討していく。