トヨタ自動車は、子会社のトヨタ自動車東日本(TMEJ、宮城県大衡村)の生産台数を増やす。「カローラクロス」の生産を4月にTMEJへ移し、「カローラアクシオ」と「同フィールダー」の生産を10月に打ち切る。これにより、2025年度の生産台数は今の約46万台から49万台へ増える見通し。トヨタは東海地域に集中する生産拠点の分散化を検討しており、国内300万台体制を維持しながら再編を進めていく。
アクシオとフィールダー、アクシオベースの教習車の生産終了を18日までに発表した。TMEJの宮城大衡工場(宮城県大衡村)で生産するアクシオとフィールダーは現行カローラの先代モデル(11代目)に当たるが、5ナンバーサイズの取り回しの良さと低価格で法人需要が根強く、19年にカローラが新型に切り替わった後も生産・販売を続けてきた。
両モデルの生産を終える一方で、カローラクロスの生産をトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)からTMEJの宮城大衡工場に移管する。年明けに仕入先へ伝えており、現在、生産準備を進めている。人気車の生産が移ることで、TMEJとして25年度は今より3万台多い年間49万台の生産を計画する。
TMEJの岩手工場では「レクサス」のコンパクトSUV「LBX」の生産も24年から始めている。トヨタ車との混流生産だが、レクサス専用の検査工程を設けている。
トヨタの生産拠点は愛知県豊田市を中心とした三河地域に集中する。南海トラフ地震など大規模災害を想定し、30年頃をにらんでTMEJやトヨタ自動車九州へ一部の生産を移管する案が浮上している。自動車製造業が集中する東海地域の人手不足に対処する狙いもある。生産台数が緩やかに減っていく東海地域では、車載電池やソフトウエアなど次世代技術の開発拠点としての役割が増していく。同社関係者は「国内生産300万台と雇用を維持することが大前提だが、エリアごとの人手不足感、老朽化した工場の更新も含めてバランスをとっていく」と語った。



















