日本自動車大学校(NATS、矢部明理事長・学校長、千葉県成田市)は、東京オートサロン2025に27期カスタマイズ科と袖ケ浦校22期自動車車体整備科の学生による4台を出展する。時代を経た旧車を若者ならではの発想で大胆にカスタマイズ。独創的でハイレベルな作品に仕上げた。

 カスタマイズ科1班が製作した「SAMURAI」は、LJ20型スズキ「ジムニー」(1950年式)にカスタムペイントを施してローダウン化。カスタムによる多様性を表現した。2班の「MINI RANGER」は、DC51T型スズキ「キャリイ」のキャビンとJA11V型「ジムニー」のフレームを使い、ダカールラリーに参戦している日野「レンジャー」をミニサイズで再現した。

 3班の「LFA-Ⅱ GTconcept」は、2012年式トヨタ「86」のフロントフレームを250㍉㍍延長するなどの加工を施し、レクサス「LFA」スーパーGT仕様車風にカスタマイズ。前回のオートサロンで1968年式マツダ「ルーチェ」をレストアして注目された袖ケ浦校車体整備科の学生は、1969年式「スバル360」をフルレストアして全盛期の姿に甦らせた。

 このほか、NATSがオリジナル開発したフォーミュラ・ビートと学生フォーミュラ日本大会の参戦マシン、移動教室車、千葉マツダレーシングが「ロードスター」を展示してブースを盛り上げる。

 NATSの学生が製作したカスタムカーはこれまでに約250台にのぼる。オートサロンの「東京国際カスタムカーコンテスト」では、グランプリを含む最優秀賞などを通算で21回受賞する実績を誇る。出展後は公道を走るための車検を取得して卒業旅行を兼ねたテストランキャラバンを行う。