メルセデス・ベンツグループが日本で、蓄電池関連事業を手掛けるスタートアップのパワーエックス(伊藤正裕社長CEO、東京都港区)をパートナーに選定し、電気自動車(EV)向け急速充電インフラの整備を本格化する。
メルセデス・ベンツは日本市場でEVのラインアップを拡充しており、EVの販売台数も増えている。充電ネットワークを整備して、EVユーザーの利便性向上を図るとともに、EVの販売促進につなげていく。
メルセデス・ベンツ・ファイナンス(アンドレアス・レーア社長、千葉市)が急速充電器を整備・運営する「メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング」を新設、今後2年間でメルセデス・ベンツ車の販売拠点や商業施設など25拠点・100口の高出力EV充電器を設置する計画だ。新会社は出力150㌔㍗の高出力の急速充電ネットワークを整備していく方針で、パワーエックスが蓄電池型超急速充電器「ハイパーチャージャー」を供給する。EV充電時間を短縮して利便性の向上を図る。まず、東京、大阪などの都市部を中心に設置していく予定だ。
メルセデス・ベンツのEVオーナーは「メルセデス・ミー・チャージ」で決済可能。他ブランドのオーナーも「パワーXアプリ」で急速充電サービスを利用できる。