トヨタグループは、複数の工場間で生産品目や従業員の配置を自在に変えるユニークな風土を持つ。複数のラインで同一製品を手掛ける場合、生産量が減ると「寄せ止め」と呼ぶ生産集約を行い、「止め」たラインで新製品づくりに挑戦する余力を生み出す。リーマンショックや東日本大震災など、危機に直面するたびに寄せ止めで収益悪化を最小限に食い止め、ピンチをチャンスに変え…