オークネットは、中古車をはじめ、さまざまな商品のオンラインオークションプラットフォームを提供してきた。中古車事業においては、出品車両をオークション会場に輸送する必要がなく、効率的にビジネスを行えることが特徴だ。また、中古車検査の第三者機関であるAIS(後藤博文社長、東京都千代田区)による検査を実施し、出品車両の品質にも定評がある。
同社は2022年から、顧客のビジネスを成功に導く「カスタマーサクセス」をテーマに掲げ、会員に寄り添ったサービスを提供してきた。同社の会員層は、国内流通向けの事業者だけはなく、輸出事業者も多く、国内外で中古車需要が高まる中、自動応札サービスである「らくPOS」のグループオーダー機能が好評だという。落札候補車両をグループ化し、希望落札台数に達するまで自動的に応札できる機能で、仕入れ担当者の業務効率化に寄与している。
また、今年の4月には「おまとめサービス」が提携オークション全会場で利用可能となった。同じ開催日に複数のオークション会場から落札した車両の代金をオークネットが支払い代行。支払い先をオークネットに一本化できるため、手続きの手間や手数料を軽減できる。さらに、同サービスを利用することで入金前の車両搬出が可能に。小売りも輸出もスムーズに行えるため、多くの会員様に活用してもらいたいとしている。
同月には、オークネットTVオークション内に「オリックス自動車コーナー」も新設した。リース管理台数トップクラスである、オリックス自動車のリース・レンタアップ車両に特化したコーナーで、出品台数は毎週150台規模。入札会や現車オークションに未出品の車両も多く出品されている。「買いやすい環境を整える」(大畑智常務)ことで「今まで利用したことがない会員様にも、当オークションに参加いただき、ニーズに合った車両を落札できるようにサポートしていきたい」という。
同社は引き続き、利便性を高めていくためにプラットフォームの提供やデータ活用などの強みを生かして事業を展開していく方針だ。そのためにも「会員様が求めていることを常に考える」(同)ことで新たなサービスや機能を実現していく。