いすゞ自動車は9日、2023年4~12月期決算を発表し、売上高とすべての利益項目で4~12月期として過去最高を更新した。これまでの過去最高は22年4~12月期だった。損益では資材費の変動などによるマイナスもあったが、為替の円安影響などで増収増益となった。
世界販売台数は、前年同期比12.0%減の51万1千台だった。CV(商用車)は、半導体不足などの解消が進み先進国向けの台数が増加したものの、アジアなど新興国向けが減少した。LCV(ピックアップトラックなど)でも主力のタイ向けが大幅に台数を落とした。
通期業績予想は円安により前回見通しを据え置いた。ただ、世界販売台数の見通しは、CV、LCVともに、市況悪化を受けて前回見通しより3万2千台減の67万7千台に引き下げた。国内、海外CVとLCVともに前回より下方修正した。