日本製鉄は12月18日、米国の鉄鋼メーカー大手USスチールを約141億ドル(約2兆円)で買収すると発表した。USスチールは自動車鋼板や電磁鋼板の技術に強みを持つ高炉・電炉一括鉄鋼メーカー。これにより日本製鉄グループのグローバルでの粗鋼生産能力は約8600万トンになるという。

先進国最大の市場である米国の鋼材市場は、今後も国内需要の安定成長が見込まれる。日本製鉄は「米国に鉄源一括製鉄所を持つことによるグローバル事業拠点の多角化の観点からも、大きな意義のある投資」としている。

USスチールの15日の株価終値に40%を上乗せした金額で株式を取得した。買収実行日は2024年4~9月を予定している。業績への影響は精査中としている。