ニッパツは17日、メキシコにモーターコアの新工場を建設すると発表した。約75億円を投じ、懸架ばねを生産する既存工場に隣接する形で専用工場を新設する。電気自動車(EV)のモーターに使用されるモーターコアは、EVの普及に比例して需要が増す見込み。本格的な需要拡大を見据え、生産能力を増強する。

 現在、メキシコ・グアナフアト州の拠点では、工場内の一部でモーターコアを生産しているが、新たに専用棟を新設し、そちらに生産を集約する。新工場は、来年1月の着工を予定する。

 拠点ごとの生産能力は非公表だが、新工場の立ち上げによって、メキシコ、日本、中国のグローバル3極でのモーターコア生産能力を、2022年度の約4.5倍に引き上げる計画。30年度には売上高300億円超を目指す。