ノズルに取り付けるだけのハイマウントリアカメラキット
前方の確認もしやすい
広角レンズで視野が広い

 カーエレクトロニクス製品を手掛けるデータシステム(荒井弘之代表、東京都新宿区)が発売する「車種別ハイマウントリアカメラキット」。ウォッシャーノズルの取り付け穴を利用してカメラを装着する画期的な製品で、現行ジムニー(JB64・74)用を皮切りに開発された。

 同製品は、既存のウォッシャー機能を活かしたままノズルへ取り付けるため、ボディへの穴あけ加工が一切不要。ルーフ近くなどにカメラを取り付けるため、純正位置に装着するリアカメラと比べ、より高い視点から広範囲を確認することが可能だ。水平画角110°・垂直画角80°のカメラを採用しており、角度の調整も可能としている。車種別専用で、スタイリッシュかつすっきりと、クルマになじむデザインだ。ラインナップはジムニーのほか、アトレー、エブリイ、ハイエース、デリカD:5など順次拡充している。2022年には日刊自動車新聞用品大賞アイディア賞を受賞している製品。

 また、見通しの悪い交差点への侵入や、狭いスペースの車庫入れなどで活躍する「マルチビューカメラMVC811」も注目される製品だ。運転状況に合わせて画面表示を選べる車載カメラで、水平画角180度の広角レンズを採用している。フロントやリアに取り付け、画面表示パターンは6種類。コントロールスイッチで表示の切り替えが可能だ。このマルチVIEWカメラが、SUV(特に4WD)車両でクローズアップされている。特に、リフトアップ時のフロントとサイドの視界確保は、車検をパスするための要件として必要になるケースがあるからだ。車両の保安基準で定められている“直前側方運転視界基準”によると、クルマの右前方から左前方、左側面と反時計回りの範囲は、地面に置いた高さ1m、直径0.3mのポールが確認できる必要がある。これは発進時や駐車時の事故防止の観点から取り入れられたもので、これを補うためにも、ユーザーに提案したい製品だ。