電気自動車(EV)用の普通充電サービスを手掛けるユアスタンド(浦伸行社長、横浜市中区)は、10月から急速充電器でもサービスを開始すると発表した。同社はこれまで集合住宅を中心に、普通充電器のインフラ導入や運用を行ってきた。足元でEVの普及が進んでいるため、サービスの拡充で需要の取りこぼしを防ぐ。

 韓国の充電器メーカー製造の最大出力50キロワットの急速充電器と、同社の予約・課金システムを組み合わせる。1分単位で課金できる仕組みやQRコードによる決済機能も備えるという。将来的には消費電力に応じた従量課金制などにも対応する考え。利便性の高いサービスの提供で、大規模な集合住宅や商業施設への導入を見込む。

 ユアスタンドは2018年創業。同社によると、充電器の設置需要は20年ごろから増え始め、ここ数年は倍増ペースで伸びているという。23年8月時点での設置実績は1千基に達している。