スズキは4日、2024年3月期の業績予想を上方修正して発表した。前回公表値から売上高は1千億円増の5兆円と、初の5兆円台を見込む。営業利益は300億円増の3600億円、当期純利益は200億円増の2100億円に修正した。為替を円安方向に見直したことによるもの。世界販売台数は東南アジアなどの市場状況などを踏まえ、前回公表値から5千台少ない318万1千台に引き下げた。
通期の想定為替レートは1ドル=130円から134円、1ユーロ=142円から148円、1インドルピー=1.6円から1.64円に見直した。
23年4~6月期は売上高、営業利益が3年連続で増加し、売上高は4~6月期として過去最高だった。最終利益も2年ぶりに前年同期を上回った。主力のインド市場や国内、欧州などで販売が増加したほか、値上げや円安などが寄与した。
(2023/8/5修正)