スズキは海洋環境活動の一環で、水辺の清掃活動「クリーンアップ・ザ・ワールド・キャンペーン」を2011年から全世界で展開している。22年度は全世界で53団体・代理店の2312人が協力した。日本では10年から海岸や湖岸で清掃活動を実施している。12回目となる今年は、本社がある静岡県の中田島砂丘(浜松市南区)で開催した。

 当日は、本社のマリン事業本部に所属する社員やその家族を中心に85人が参加した。プロフリーダイバーの岡本美鈴選手もゲストとして参加。集めたごみは午前中の数時間で約196㌔㌘に達した。

 ごみの中でも、海洋プラスチックごみは生態系に大きな影響を与えるとして世界的な問題となっている。スズキは船外機や純正部品の梱包材で、環境に配慮した素材を使用するなど、プラスチックの使用削減に取り組んできた。さらに、微小なプラスチックごみの回収装置を開発し、22年7月から一部の船外機に標準装備している。