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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年4月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日清食品がカップ焼きそば「U.F.O.」とカップ麺「カップヌードル塩分控えめPRO」で1、2位を占め、サントリーの缶コーヒー「ボス」が3位。自動車業類は5カ月連続してトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年3月20日~4月19日に放映された全CMは2684銘柄(前月比274銘柄増)で、このうち自動車業類は63銘柄(同5銘柄増)だった。

 自動車業類では日産自動車の企業CMが3カ月連続の首位を獲得した。総合ランキングではトップテンに届かなかったが、同21ランク上昇して14位となり健闘。また2位は三菱自動車の新型車「デリカミニ」、3位はスズキ「スペーシア」だった。また、ダイハツ「ミラ」が圏外からトップテン入りした。

 CM総研は今回、前月度に続き日産の企業CMに注目した。CMは木村拓哉に見送られて1台の車がガレージを出発し、自動運転で走行しながら、路面の両サイドに整然と並ぶコンテナの隙間から飛び出す車を、着実なステアリング制御で次々と避けていく。緊張感のある映像に加え、木村の「何度でも、何度でも、自動で危険を回避する。ほら、もう夢じゃない」というナレーションで、同社が実用化を目指す新技術を実証的にアピールした。

 CM好感要因は「説得力に共感」および「時代の先端を感じた」で総合1位となった。視聴者からは「すごい、乗って実感してみたい」「自動運転支援の技術が進んでいると感心した」といった驚きや期待感が伝わるコメントが見受けられた。