独BASFは、自動車内装および高光沢部品用に展開する特殊ポリアミド樹脂「ウルトラミッドディープグロス」がトヨタ自動車の新型「プリウス」に採用されたと発表した。無塗装ながら深い光沢を持ち、従来は塗装工程で排出していた二酸化炭素(CO2)を削減する。
シフトレバー周辺の加飾部品=写真=に採用された。従来のポリアミド材では、製品の深い光沢と、摩耗および消毒液など薬品への耐性の両立は難しかったが、独自の混錬技術で樹脂に特殊添加剤を加えることで実現したという。同社の樹脂は内装部品を手がける東海理化に納入され、製品化される。
BASFは、「トヨタ、東海理化、BASFの3社による緊密な連携により、アジア太平洋地域で初めて実際の車での製品化を実現した」としている。