全固体電池信頼性評価試験の様子

 OKIエンジニアリング(東京都練馬区、以下OEG)は、全固体電池の構造調査から基板実装評価まで行う「全固体電池信頼性評価サービス」を開始した。構造調査から基板実装時の耐熱性や製品組立て時の耐応力性の評価、不具合原因特定まで評価・解析が可能となり、全固体電池を採用するメーカーをターゲットに、年間1億円の売上を目指す。

 全固体電池の中でもモバイル機器やウェアラブル機器などの小型機器に搭載される酸化物系全固体電池は、セラミックコンデンサーと同様の構造で、同じように基板に表面実装される。OEGは、セラミックコンデンサーの信頼性評価サービスを約30年にわたり提供しており、同サービスで培った技術やノウハウにより独自に、酸化物系全固体電池の構成材料・膜厚のばらつきの確認方法に加え、基板実装時のリフローによる耐熱性や製品組立て時の基板分割や筐体へのねじ止めによるたわみ・ねじれの影響を受けた際の耐応力性を評価する信頼性評価試験の方法、および加速試験で生じた不具合の原因を特定する解析手法を確立している。そのため同社の顧客は、自社で設備・人的投資をすることなく、酸化物系全固体電池と実装基板の信頼性評価試験を効率的に行うことが可能となる。