2022年11月の車名別新車販売台数は、登録車と軽自動車を合わせた総合ランキングでホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が3カ月連続で首位を獲得した。2位のダイハツ「タント」、3位のトヨタ「ヤリス」とトップ3の顔ぶれは前月と変わらず、上位10車種中7車種が前年実績を上回った。トヨタ「シエンタ」とダイハツ「ムーヴキャンバス」の全面改良、タントの一部改良の効果が、販売台数を押し上げている。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)は6日、登録車と軽自動車の車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。総合トップのエヌボックスは前年同月比12.9%増の1万7474台、2位のタントは同38.6%増の1万4998台と台数を伸ばした。3位のヤリスは同8.4%増の1万2944台だった。

 登録車ランキングでは、ヤリスが7カ月連続の1位で、SUV「ヤリスクロス」は5489台だった。日産「ノート」が2カ月ぶりに2位に入り、前月2位のシエンタは4位に順位を下げた。

 軽ランキングで3位のダイハツ「ムーヴ」は、ムーヴキャンバスがシリーズの販売をけん引している。軽電気自動車(EV)は、日産「サクラ」が3497台(前月比86.0%増)、三菱「eKクロスEV」が310台(同35.4%減)、三菱「ミニキャブ・ミーブ」が272台(同9.2%増)だった。

 1~11月の車名別累計販売台数は、1位がエヌボックスで前年同期比5.7%増の18万5437台、2位はヤリスで同19.7%減の15万7365台と、両車の差は約2万8千台となっている。ホンダは11月上旬に新車生産を通常稼働に戻しており、暦年でエヌボックスが2年ぶりに首位の座を獲得しそうだ。