ルネサスエレクトロニクスは26日、ベトナムの電気自動車(EV)メーカーのビンファストとEVの開発や半導体の供給で協業を拡大することで合意したと発表した。今後ルネサスはビンファストにSoC(システムオンチップ)やマイコン、アナログ&パワー半導体などを供給するとともに、ビンファストの車載用アプリやモビリティサービスの開発を技術的に支援する。
ルネサスはこれまで、ビンファストの車両のインフォテインメントシステム分野で協業してきたが、車載半導体で協業する領域を広げる。ビンファストはルネサスと車載半導体分野に協業を拡大することで、高度な車載用半導体技術を採用したEVの開発と市場投入を加速するとしている。
ルネサスは2004年にホーチミン市にベトナム初の半導体設計拠点を設立し、今年4月にはダナン市にも開設している。ビンファストのEV「VF8」「VF9」にはルネサスの車載用SoCやアナログ半導体が搭載されている。