三菱自動車は21日、欧州事業統括会社のミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ(MME)が欧州市場向け小型SUVの新型「ASX(日本名=RVR)」をオンライン発表会で世界初公開したと発表した。ASXは2010年から自社開発車を販売してきたが、新型からアライアンスを組むルノーからOEM(相手先ブランドによる生産)供給に切り替える。ベース車は、CMF―Bプラットフォームを採用したルノーの小型SUV「キャプチャー」で生産拠点はルノーのバリャドリード工場(スペイン)。23年3月に欧州の一部市場で販売開始する。

 三菱自は20年7月に欧州向け新型車の開発を凍結する方針を表明し、21年3月には欧州市場でルノーからのOEM車2車種を23年をめどに販売することを発表していた。今回発表したASXに加え、今後、OEMに切り替えた「コルト」も発表する予定。

 ASXは、パワートレインにプラグインハイブリッド車(PHV)とハイブリッド車(HV)、マイルドHV、ガソリンエンジン車を設定。エクステリアは、フロントに三菱車のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を取り入れ、ベース車と差別化する。運転支援機能にはレーダークルーズコントロールシステムと車線維持支援機能を組み合わせた高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を採用する。

(2022/9/22修正)