ミネベアミツミは4日、ホンダ子会社でキーシステムなどを手がけるホンダロックを買収すると発表した。買収額は非公表。ホンダロックが手がけるキーシステムやドアハンドルなどはミネベアミツミ子会社のユーシンも手がけている。親和性の高い製品領域が多いことでのシナジー効果や、生産拠点・主要顧客の相互補完により、ミネベアミツミはティア1(1次サプライヤー)としての存在感を高めていく。

 ホンダロックはホンダ向けが主力。一方、ユーシンは国内ではマツダ、海外ではルノーなど欧州向けが多い。互いの販路を活用することで、両社製品のシェアを増やし、ミネベアミツミは自動車分野での収益拡大を狙う。

 ミネベアミツミは、ユーシンが手がけるキーセットやドアハンドルなどの自動車分野を成長事業の一つに位置付ける。今回の買収でティア1としての地位を確立する。

 ユーシンだけはでなく、ミネベアミツミが手がけるスマートフォン向け部品やセンサー関連などの製品・生産技術にホンダロックの知見を融合、グループ全体でのシナジー効果の発揮につなげる。