サプライヤーへの支援を一段と強化する

トヨタ自動車が通期の連結営業利益予想を変えなかったのは、サプライチェーン(供給網)を襲う原材料高の影響を一旦受け止めるためだ。期初見通しと比べ、円安で6700億円の増益効果(通期ベース)が発生するが、約半分を資材高騰分の吸収などに充てる。今後の業績底上げには、完成車生産の早期正常化がカギを握りそうだ。トヨタの場合、減産影響が想定を上回ったものの、…