日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が6日発表した2022年上期(1~6月)の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同期比14・7%減の11万6408台だった。部品不足などによる新車供給の遅れが響き、半期として2期連続、上期としては2年ぶりの減少となった。一方で、日本メーカー車を含む登録車全需に比べて落ち込みを小幅に抑えたことで、登録車に占める外国メーカー車のシェアは9・1%と、上期として統計開始以来最高となった。

 外国メーカー車のブランド別ではメルセデス・ベンツが同11・6%減の2万4372台で、上期として8年連続で首位。ポルシェ、アバルト、フェラーリの3ブランドが上期としての最多台数を更新した。価格帯別では1千万円以上が同5・5%増の1万4682台で3年連続の増加となった一方、400万円以上1千万円未満は同3・4%減の5万8667台、400万円未満が同22・5%減の3万7133台で、ともに2年ぶりの減少だった。

 6月単月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比22・8%減の2万3807台で、10カ月連続で減少した。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは12・1%だった。ブランド別ではメルセデス・ベンツが同29・0%減の4307台で首位となり、BMWが2982台(同31・1%減)、フォルクスワーゲンが2818台(同44・6%減)と続き、上位勢の落ち込みが全需を押し下げた格好だ。ルノー、アバルト、フェラーリが6月としての最多台数を更新。価格帯別では1千万円以上が2857台(同14・4%減)、400万円以上1千万円未満が1万2828台(同3・0%減)、400万円未満7150台(同39・4%減)といずれも減少した。