日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門プリンシパル/主席研究員 三木優(みき・ゆたか)

日本の2020年度の温室効果ガス排出量は1990年度以降、初めて12億㌧を下回る11・5億㌧となった。日本が国連に提出した削減目標である2030年度46%削減の基準年としている2013年度は14・09億㌧となり、ピークであったことから、7年間で約2・6億㌧、18・4%の削減が進んだことになる。13年度と20年度を比較すると、新型コロナウイルス感染…