出光興産は、子会社の東亜石油がガソリンや軽油の品質検査で不正を行っていたことが発覚したと発表した。石油製品などの品質確保に関する法律や、納入先である出光との契約で定められていた製品の品質検査の一部を実施していなかった。不正に出荷された製品の品質を確認した結果、安全上問題ないことを確認したとしている。
品質検査の不正は判明しているだけで５年前から。東亜石油の京浜製油所（川崎市）で、ガソリンや軽油など、１２品目についての決められた品質検査を実施せずに出荷していた。東亜石油の社員から通報があり、その後の社内調査で明らかになった。
東亜石油では、不正発覚後、製品を生産するための各留分の品質、精製プロセス工程の稼働状況、規格値合否に影響する項目についての品質を確認し、安全上問題ないことを確認したとしている。今後、外部有識者を含む調査委員会を設置して不正の原因などを調査する。
