3種のパワートレインで幅広い需要を取り込む

 ステランティスジャパン(ポンタス・ヘグストロム社長、東京都港区)は13日、「プジョー」ブランドの主力モデル「308」を8年ぶりに全面改良し、受注を開始した。ハッチバックとステーションワゴンの2つのボディータイプを展開する。ガソリン車とディーゼル車のほか、プラグインハイブリッド車(PHV)を用意するなど幅広いバリエーションを実現した。今年の国内導入台数は2千台を予定する。

 PHVのパワートレインは排気量1・6㍑のターボエンジンにフロントモーターを組み合わせた。容量12・4㌔㍗時のリチウムイオン電池を搭載し、200㌾の普通充電に対応。モーター走行での航続可能距離はハッチバック車で64㌔㍍(WLTCモード)となっている。同日都内で開催した発表会で上村学マーケティング部プジョープロダクトマネージャーは「輸入車のPHVは高級車やSUVが主流だが、競合が激しいCセグメントにもPHVを設定した」と説明。その上で、「500万円を切るPHVは輸入車としてインパクトがあるはず」と販売増への意欲をみせていた。

 「GT」グレードにはプジョー初の情報システム「アイコネクトアドバンスト」を搭載し、プローブ交通情報の活用や音声操作機能なども可能とした。価格は305万3千円から。PHVは490万6千円(消費税込み)から。