マイリファー 代表取締役社長CEO 鈴木貴史(すずき・たかふみ)氏

 社員から知人や友人を紹介・推薦してもらい、採用につなげる「リファラル採用」をサービス展開するMyRefer(マイリファー、鈴木貴史代表取締役社長CEO、東京都新宿区)。2015年から開始したサービスは、800社超に導入実績があり、約60万人の社員が利用している。
 4月22日にジールス(清水正大代表取締役社長CEO)と日刊自動車新聞社が共催する無料オンラインセミナーでは、鈴木社長CEOが登壇し、自動車業界で導入が進むリファラル採用について講演する。

 ―リファラル採用のメリットは
 「企業の価値や魅力を一番理解している社員が紹介することによって、より企業に適した人材を採用できる。採用コストの削減とともにミスマッチを防ぐこともできる。人材紹介や求人広告などで採用したケースに比べ、リファラル採用では離職率が3分の1とのデータもあり、有効性は高い。さらに、転職サービスに登録していない他社に勤務する友人に声掛けができるため、効率よく潜在層にアプローチできるなどの利点もある」

 ―海外でのリファラル採用の動向は
 「欧米での採用チャネルの大多数は、リファラル採用だ。海外では、転職回数の平均が10回程度で、リファラル採用が主流となっている。日本では伝統的に一括新卒採用となっており、欧米に比べて人材の流動性は高くない」
 「リファラル採用は当社が創業した15年当時は、国内で導入している企業は約10%程度だった。だが、17年から徐々増加しており、20年には企業の60%が導入しているという調査結果もある」

 ―自動車業界での活用は
 「自動車ディーラーや自動車整備工場などは、求人広告を出しても差別化が難しい。だが、社員つながりの採用であれば、求人広告では訴求できない、社員の生の声を伝えることができる。専門性の高い人材を獲得でき、まさしく理想のマッチングを生み出すことが可能だ。だからこそ、ディーラーや自動車整備工場などの中小企業にも我々のサービスを使っていただきたい」

 ―このほかのサービスについて
 「クラウドサービスでは、従業員向けのスマートフォンアプリ『マイリファー』も展開している。コミュニケーションツールとして自社の求人情報や関連ニュースなどを紹介することができる。プライベートな時間でも、友人に自社のことを気軽に説明できる。これに加えて、過去の応募者データをプールして採用に結びつける『マイタレント』というサービスも始めた。過去候補者の辞退・不合格理由からメールテンプレートを設計。コンタクト履歴・初回応募日・サイト来訪などのスコア結果から候補者体験を意識した効果的なタイミングで求人活動を行うことができる。22日のセミナーでは、リファラル採用の活用方法を、導入事例とともに講演したい」

無料オンラインセミナーへの参加申し込みはこちらから。
https://zeals.co.jp/njd_zeals3_220422