住友ゴム工業は、タイヤ内部に取り付けた小型発電デバイスを使ってタイヤの摩耗状態を推定する技術を開発したと発表した。発電デバイスからタイヤの回転接地時の電圧波形を得て、タイヤ接地長や回転周期、電圧値を計算することで、タイヤの摩耗量を推定するという。

 小型の発電デバイスをタイヤ内部に複数個装着することで、タイヤ接地面の幅方向の情報を取得して、タイヤ接地面形状を測定する方法を開発した。今後、タイヤソリューションサービスへの活用や、タイヤの研究開発にも活用していく。

 同社は関西大学の谷弘詞教授と共同で2017年4月から、タイヤの回転によって電力を発生し、タイヤ周辺に搭載されたセンサーに電源を供給する発電デバイスの開発に取り組んでいる。

 今後、タイヤの異常や燃費への悪影響といった情報をドライバーに伝える技術への応用も見込んでいる。