フォルクスワーゲン(VW)は、フォード・モーターに電気自動車(EV)用のプラットフォーム「MEB」(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス)を6年間で120万台供給すると発表した。従来計画の2倍に当たる台数規模となる。フォードは欧州市場向けにMEBを使ったEVを生産する。VWとフォードは2019年に包括提携を締結しており、提携関係を深め、今後さらに電動化戦略を加速させていく構えだ。

 MEBを使った最初のフォードの車両はクロスオーバータイプのモデルで、23年から独ケルンの工場で生産を始める。フォードの従来の計画では、MEBをベースにしたモデル1車種で約60万台を計画していた。

 また、フォードは2024年までに欧州で3車種の乗用EVと4車種の商用EVを投入することも発表した。26年までに欧州で60万台以上のEV販売を計画する。