防災備蓄用の保存水や保存食、防災セットなどを企画開発、販売するグリーンデザイン&コンサルティング(笠浩一郎社長、東京都世田谷区)は、調理不要、アレルギー・ハラル対応、QRコードによる原材料などの多言語化にいち早く取り組む企業だ。笠社長は「企業や個人が防災備蓄を頻繁に入れ替えるのは本当に難しいこと」と顧客ニーズを捉え、長期保存が可能な製品のラインアップの拡充に注力。昨年秋より7年保存おかずシリーズを一般市場に投入しラインアップをより一層拡充し、好評を博している。

 取り扱うすべての製品は、防衛省自衛隊へ約20年にわたり採用されている、関連のグリーンケミー社の保存水や保存食の製造技術を生かしたもの。全国の自治体にも多数採用されている「カレーピラフ」や「五目ごはん」などのレトルトご飯シリーズに加え、「とり筑前煮」「牛丼の素」「まるかじりチキン」のおかず3種と「白米」を昨年秋より追加したところ、雑誌掲載やテレビ通販を皮切りに高い注目を集めている。

 また「被災時こそ、身も心も温まるものを食べられるように」(笠社長)との考えから「ファイアレスヒーター」も発売。加熱剤の主成分は水溶性複合被膜形成アルミニウムで、コップ1杯の水(河川や海水でも可能)があれば、100度近い蒸気でレトルト食品を温める。火を使わずに温めることが可能なため、火災や二酸化炭素排出の心配なく使用できるのが特徴だ。消費期限も8年と長く、長期防災備蓄としても有効となる。

 「ドライバーズガーディアンEVO」は、便利な防災グッズに加え、温めて食べられる7年保存食を含めた「車載備蓄用防災セット」である。すべての製品が耐温度域マイナス20~80度であり、既に国内外4社の自動車メーカーが採用した7年保存水やレトルトクッキーの他に、前述の「おかずシリーズ」や「ファイアレスヒーター」をセット。「使う人の立場に立った、今現在考えられる最強の防災用車載備蓄セットになった」(笠社長)としている。