水蒸気にさらした電池ではほとんど電流が流れない(a)が、加熱処理した電池では良好な電池反応が起きた(b)

東京工業大学は、全固体電池の性能を加熱処理によって向上することに成功したと発表した。電池性能が劣化する仕組みの解明や低下した電池能力を改善する方法の開発に成功した。全固体電池の高性能化に貢献し、電気自動車(EV)への実用化が見込まれる。研究では、電極表面を大気と酸素、窒素、水素、水蒸気の5種類の気体にさらし、電池性能への影響を確かめた。酸素と窒素…