RevComm(レブコム) セールスBDRリーダー 松本佳樹(まつもと・よしき)氏

 自動車業界のみならず、様々な業界で深刻化する人手不足。さらにコロナ禍が追い打ちをかけ営業手法が大きく変わる中、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した顧客接点の創出や人材教育が課題となっている。接客DXを展開するジールス(清水正大代表取締役CEO、東京都目黒区)と日刊自動車新聞社は、自動車販売における営業DX推進をテーマに、2月4日に無料オンラインセミナーを共催する。当日は、単に業務効率化されるだけでなく、販売強化の実現や多角化する顧客接点に対応できるソリューションを提供してきたテック企業3社が登壇する。今後3回にわたり、毎週木曜日に登壇者プレインタビューを連載する。

営業電話のスキル標準化が可能

 RevComm(レブコム、會田武史代表取締役、東京都渋谷区)が手掛ける人工知能(AI)搭載型IP電話サービス「MiiTel(ミーテル)」は、オンラインでの顧客とのやり取りを分析し、状況に適した話し方を提案することで成約率向上を目指す業務支援ツール。セミナーでは営業電話のデジタル化を通じたスキルアップ事例を紹介する。

 ―ミーテルのサービス概要について
 「AIを搭載した電話サービスで、レブコムを創業した2017年から構想を推し進め、19年にローンチした。コロナ禍に伴うテレワークなどの広がりを受け、引き合いは急速に強まっている。これまでにさまざまな業界で1千以上の導入実績があり、新車ディーラーもその一例だ」

 ―導入メリットは
 「大きく二つある。第一は個々人のスキルを標準化できる点だ。会話力の高いスタッフに依存する属人的な営業体制では、成約や失注の原因を言語化したり再現したりすることが難しい。日々の会話をAIで分析し改善点を洗い出すことで、ベテランから若手まで誰もが成果を挙げられる体質とすることができる」
 「第二は営業データを蓄積して戦略立案・改善に活用できる点だ。架電に適した曜日や時間帯、成約率・失注率などを可視化でき、ミーテルの導入で架電数を従来の7割にまで抑えながら成約率が1.2倍に伸長したという事例もある」

 ―営業トークを分析する際に基準となる項目は
 「会話のスピードや抑揚など7項目でスコアを提示する。サービス全体で累計7500万件ほどの会話データを蓄積しており、AIの深層学習に基づいた最適な会話モデルを構築してコンサルティングする。サポートスタッフによる定期的なフォローも組み合わせ、改善点を共に考えていく」

 ―自動車業界での今後の展望は
 「新車販売現場は専門性が問われる世界だが、事業者ごとに評価内容を最適化し業界特性を反映できるミーテルは柔軟な運用が可能だ。一方で、新車販売の現場では新たなサービスを導入することへの抵抗も大きいと感じている。先ずは今回セミナーを通じて日々の業務効率の向上はもちろん、新人教育など幅広い領域で活用できることを知ってもらいたい」

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