Z is back in the race!―。日産自動車は5日、富士スピードウェイで2022年シーズンからスーパーGTのGT500クラスに参戦する「ニッサン Z GT500」を初公開した。日産が「Z(日本名=フェアレディZ)をスーパーGTで使用するのは15年ぶりとなる。日産勢の勝利につなげるとともに、ベース車で日本では今冬初発売する新型Zの販売拡大やブランド力の強化を図る。

 日産は08~21年までスーパーGTで「GT-R」を使用してきたが、新型車の投入を契機に来季からZベースに切り替える。詳細なスペックは現時点で公表していないが、「規則範囲内でさまざまな部位を強化し、どのコースでも戦えるようにした」(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの片桐隆夫社長)という。GT300クラスではGT-Rを継続して使用する。アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は「スーパーGTやフォーミュラEを通じてワクワク感を提供していきたい」と述べた。