マツダは6日、欧州市場でトヨタ自動車からハイブリッド車(HV)のOEM(相手先ブランドによる生産)車の供給を受けて「マツダ2 ハイブリッド」の車名で2022年春に市場投入すると発表した。マツダは欧州市場の厳しい燃費規制に対応するため、低燃費のHVを設定する。

 マツダ2ハイブリッドはトヨタの「ヤリス・ハイブリッド」のOEM車で、排気量1・5㍑直列3気筒エンジンを採用したハイブリッドシステムを搭載している。

 マツダは欧州市場で年々厳しくなる燃費規制に対応するため、一部モデルの販売見直しや値上げするなどの措置をとってきた。トヨタの低燃費HVをラインアップに加えることで、燃費規制に対応する。トヨタとマツダは2015年に業務提携で合意して以来、協業を加速している。

 トヨタは欧州市場ではスズキにも「カローラ・ツーリング」(スズキ名=スウェイス)、「RAV4 PHV」(同=アクロス)をそれぞれOEM供給している。