日本大学理工学部精密機械工学科 教授 一般社団法人 日本交通科学学会 評議員 松田礼氏

自動車運転は、認知・判断・行動の一連のプロセスを処理する複雑な精神的作業である。自動車運転による疲労は、運転操作や着座姿勢の維持が負荷となって生体に負担が生じ、これが一定時間持続することによって発現するもので、疲労感を伴うことが多い。運転中の運転者の疲労状態を測定する機器のシステムは2つに大別される。1つはGPSアンテナや車内カメラ等で構成され、…