カスタマーサクセスチームエンタープライズ担当 藤咲由梨香氏

 ヒューマンキャピタルテクノロジー(満田修治社長、東京都中央区)は、個人と組織の課題を「見える化」する人事業務支援ツール「Geppo(ゲッポウ)」を幅広い業界に展開し、離職率の改善などで実績を重ねている。同社カスタマーサクセスチームエンタープライズ担当の藤咲由梨香氏は、接客デジタルトランスフォーメーション(DX)を展開するジールス(清水正大代表取締役CEO、東京都目黒区)と日刊自動車新聞社が10月29日に共催する人事DX無料オンラインセミナーに登壇し、自動車業界でのゲッポウ導入の成功事例などを紹介する。

離職率改善で実績、事例紹介も

―会社の成り立ちについて
 「当社は、リクルートとサイバーエージェントの新規事業開発プログラムによるジョイントベンチャー企業として2017年に創立した。リクルートが持つ人材領域での知見や顧客接点と、サイバーエージェントが培ってきた関連ツールの運用ノウハウを生かした人事業務支援ツール『ゲッポウ』などを開発、販売している。ゲッポウは、個人サーベイと組織サーベイの手法を組み合わせることで、個人と組織の課題を可視化し、効率的な社員の戦力化や離職防止につなげている」

―ゲッポウの強みは
 「従業員のコンディション把握や仕事への満足度などを調査する個人サーベイは、お天気マークで直感的に負荷なく回答可能なほか、気軽な相談や質問が可能なフリーコメント欄を設けるなど、使いやすさが強みだ。企業が抱える課題に対して、サーベイの種類や頻度を設計可能なほか、分析後の実行をサポートする『対応の管理』機能が評価されている」

―他業界と比較して自動車業界の課題は
 「現場の技術者の力が強く、本部に問題が伝わるのが遅過ぎる印象で、コンプライアンスリスクが課題となりがちだ。またDX領域など多様な人材の受け入れが急がれるが、新たな人材の配属後の活躍を把握できていないケースも目立つ。ゲッポウを導入すれば、従業員の声を抽出することが可能になり、これを組織改善につなげられる。リスクの未然防止や組織風土の改善、社員の円滑な定着や戦力化を支援したい」

―自動車業界でもゲッポウの採用が拡大している
 「トヨタ自動車様や大手部品メーカー各社、自動車販売店など、採用企業は増加している。本部と現場の乖離をフォローしたいとするニーズが多い。若手社員の声を可視化して組織の成長に生かす取り組みや、長時間労働になりがちな整備士などの現場負担を定量的に可視化して離職防止につなげた事例、ゲッポウ導入が採用活動で評価されるなど、幅広く評価されている」

―今後の展望について
 「テクノロジーの力を借りることで、1人でも多くの個人に輝いて働いてほしい。採用には注力しても、離職防止について備えのある企業は少ない。人事課題を分かち合えるコミュニティーが必要だろう。セミナーでは自動車業界での具体的なシステム活用事例も紹介したい」

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https://dx.zeals.co.jp/njd_zls_event001g