見老津漁港から鮮魚を運搬するドローン

 ソフトバンクは、ドローン(無人航空機)で鮮魚を運ぶ実証実験を和歌山県すさみ町で実施したと発表した。すさみ町は、今回の鮮魚運搬や災害時の物資輸送、医薬品配送などにも幅広くドローンを活用する考えだ。

 実証に協力したウフル(園田崇史社長、東京都港区)のモバイルオーダーシステムを使い、消費者が「道の駅すさみ」のレストランからスマートフォンで料理を注文すると、同町の名産品「すさみケンケン鰹」が約3キロメートル離れた漁港からレストランへ届く仕組み。ドローンはイームズロボティクス(曽谷英司社長、福島県南相馬市)が農業用を改造して提供した。高精度測位技術を活用した自動航行のドローンで8月31日、9月1日に事前に設定したルートを複数回運行し、目的地への着地における平均誤差は、約6・5センチメートルだった。