富士ソフトは、豊田自動織機の自動車用バンパー製造工程で人工知能（ＡＩ）を活用したスマート生産ラインの構築で支援を行ったと発表した。射出成形機の設定値が最適になるように熟練工に代わってＡＩがデータを分析、判断し、予測値を設備にフィードバックする「自動補正システム」を開発。成形機はＡＩが予測した最適な設定値を基に生産することで、生産品質の安定化と業務効率の向上を実現した。

　これまでは長年の経験と勘を有する熟練工が不具合発生後に設定値を調整していたが、新システムによりＡＩが最適な設定値を予測、自動的に補正する。今後、豊田自動織機はこのシステムを基盤とした他の工程や事業部への展開も予定しているという。