豊田通商マニュファクチャリング・ガーナ

 豊田通商は30日、アフリカのガーナ共和国でトヨタ自動車「ハイラックス」のセミノックダウン生産(SKD)を始めたと発表した。来年からはトヨタとスズキの提携に基づき「スイフト」のSKDも始める予定だ。豊通グループとしてはケニア、エジプト、ナイジェリア、ルワンダに次ぐアフリカ5カ国目の車両生産拠点となる。

 豊通は2019年8月に日本で開かれたアフリカ開発会議(TICAD7)でガーナ政府と自動車産業に関するMOU(業務協力覚書)を結んでおり、この一環として昨年6月に「豊田通商マニュファクチャリング・ガーナ(TTMG)」を設立し、車両組み立ての準備を進めてきた。TTMGはこのほど、ガーナのナナ・アド・ダンクワ・アクフォ・アド大統領や姫野勉駐ガーナ日本大使らを招いて記念式典を開いた。

 TTMGは、ガーナの首都アクラ近郊のテマ市にあり、約50人の従業員を抱える。年間生産能力は約1300台。