パーディモーターの店舗

 豊田通商は、中米コスタリカのトヨタ・レクサス販売代理店「パーディモーター(PM)社」に10%出資したと発表した。日本企業によるコスタリカの自動車販売代理店への出資は初めてという。

 コスタリカは中米で最も安定した民主主義国と言われ、国内電力の98%以上を再生可能エネルギーで賄うなど環境対策にも力を入れる。電気自動車(EV)優遇策もあり、日産自動車や三菱自動車がEVを扱う。伝統的に日系車が強く、トヨタ車は年間8千台、シェア18%で首位だ。

 PM社はトヨタ、レクサスのほか、スバルや日野自動車も扱う同国で最大級の販売会社。豊通は他国で培った販売ノウハウをPM社に生かすほか、コスタリカで新たなモビリティサービスや燃料電池車(FCV)の普及などにも取り組む。