ドライバー一人ひとりに交通安全への意識向上を図る

 2021年の「春の全国交通安全運動」が6日始まった。今回の重点目標は「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「自転車の安全利用の推進」「歩行者などの保護をはじめとする安全運転意識の向上」の3つ。これに、各エリアでの実態や課題に応じて地域重点目標も設定されている。15日までの運動期間中、行政や自動車関連団体、民間企業の多くが広く国民やドライバーに交通ルールの順守を呼びかけていく。10日は「交通事故死ゼロを目指す日」とし、官民を挙げて全国で一人の犠牲者も出さないよう取り組む。

 今回の運動では高齢ドライバーに起因する事故を減らすため、「安全運転サポート車(サポカー)」の購入補助策をPRするなど安全なクルマの普及にも力を入れる。また、厳罰化された「妨害運転(あおり運転)」の抑制なども呼びかけ、ドライバー一人ひとりに交通安全への意識向上を図っていく考えだ。