ルネサスエレクトロニクスは、車載用フロントカメラ、ドライバモニタカメラ向けシステム・オン・チップ(SoC)「R―Car V3H」用のパワーマネジメントICのサンプル出荷を開始したと発表した。7月から量産開始する予定。
パワーマネジメントICは、新開発の同期整流型降圧プリレギュレータ「RAA271050」がバッテリーからの12ボルト電源を3.3ボルトまたは5ボルトに降圧する。これを7チャネルのパワーマネジメントIC「RAA271000」に入力すると、V3Hを搭載するCPUやメモリなど、周辺機能が機能する電圧レベルに降圧し、7チャネル出力する。
RAA271000は安全監視機能を内蔵しており、外付けマイコンなしでも電源供給、監視、保護の機能を実現する。機能安全の「ASIL―D」の要件に対応できるとしている。
2チップ構成による電源ソリューションは、電力損失が低く、他社のパワーマネジメントICを使用した場合と比べて、同等の動作条件で電力損失を最大33%低減するという。高い温度で使用した場合、冷却コストを削減できる。